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桜山たぬきハウス

個人邸

計画地は、細い路地が続く住宅街の一角にあり、目の前に桜山がそびえ、春には美しい景観です。この界隈は昭和初期、東京の保養地として別邸が並んでいました。計画に当たっては、昭和7年に建てられた趣ある木造住宅をリフォームすべきか、建替えるべきかの診断から始まりました。

基礎、構造躯体の老朽化や増改築を重ねたために生じた各所の設備系統の乱れから、建て替えを行うことになりました。新築にあたって、旧宅の面影を感じられるよう、古い部材を新居でも生かしてほしいとの要望がありました。昭和初期の古風なすりガラスと、新しいラワンベニヤや漆喰の壁、石臼と新設した芝生、アンティーク家具とむき出しの梁など、新しいものと、そこに以前から存在したものとが、違和感なく同居できることに、設計する上での時間お大半を費やしました。

お施主様は、逗子の古建築の木外壁が風化してシルバーグレーになっている様を好んでおり、外壁の仕上げにウッドロング・エコを使用。塩害を利用し、木材の酸化を促進し安全に長持ちさせます。(ウッドロング・エコの塗布実験はこちら)

所在地 / 神奈川県逗子市
構造・規模 / 木造地上2階建て
敷地面積 / 243.61㎡(73.82坪)
建築面積 / 95.99㎡(29.08坪)
延べ面積 / 142.59㎡(43.20坪)
設計監理 / 清水勝広建築工房(担当;清水勝広 / 坂井美紀)
施工 / 藤鵠建設株式会社
設計期間 / 05年5月-05年9月
工事期間 / 05年12月-06年6月